現在、私は年間200万円台の配当金を受け取っています。
こう書くと、「最初から高配当株選びが得意だったのではないか」「大きな資金を一度に投資したのではないか」と思われるかもしれません。
しかし、実際には順調な道のりではありませんでした。
投資を始めてから前半の約10年間は、株式投資よりも貯金が中心でした。その後、米国の高配当株を買い始めましたが、ディフェンシブ銘柄なら安心だと思い込み、配当利回りの高さだけでは判断できない難しさも経験しました。
そこから高配当ETFや成長株へ投資先を広げ、円安が進んだ局面では、日本の個別企業を詳しく調べながら日本株への投資を増やしました。
三菱商事、丸紅、信越化学工業、三菱UFJフィナンシャル・グループ、オリックス、KDDIなどを調べる中で、日本株市場にも世界で競争できる企業や、長期保有したいと思える優良企業が数多くあることに気づきました。
この記事では、私がどのように配当金を積み上げてきたのかを、成功した部分だけでなく、失敗や投資方針の変化も含めて振り返ります。
この記事で伝えたいこと
年間配当200万円台は、一つの投資手法だけで築いたものではありません。貯金、米国高配当株、高配当ETF、成長株、日本株、投資信託を組み合わせ、失敗するたびに運用方法を修正してきた結果です。
- 私の配当金づくりは、貯金から始まった
- 配当金を積み上げてきた大まかな流れ
- 配当金に魅力を感じ、米国高配当株を買い始めた
- 米国高配当株で感じた「高配当の罠」の難しさ
- 米国高配当株への投資で学んだこと
- 個別株のリスクを減らすため、高配当ETFにも投資した
- 配当だけでなく、資産の成長も必要だと考えた
- 円安をきっかけに、米国株から日本株へ投資の軸を広げた
- 日本の個別企業を分析して気づいた「優良企業の宝庫」
- 日本株への投資で感じたメリット
- 現在は高配当投資信託を中心に追加投資している
- 年間配当200万円台は、一つの銘柄や手法で築いたものではない
- 今振り返って感じる、配当金を積み上げるために大切なこと
- まとめ:失敗しながら投資先を広げ、配当金を積み上げてきた
私の配当金づくりは、貯金から始まった
私の資産形成を振り返ると、最初の約10年間は投資よりも貯金が中心でした。
当時の私は、現在のように複利や増配の力を十分に理解していたわけではありません。投資で資産を大きく増やすというより、働いて得たお金をできる範囲で残すことを優先していました。
給料を受け取ったら、生活に必要なお金を除いて少しずつ貯める。大きな買い物をするときも、なるべく家計を崩さない範囲に抑える。その繰り返しでした。
当時は地味に感じていましたが、今振り返ると、この期間があったからこそ、その後の株式投資に回せる元本を作ることができました。
資産形成の初期は、運用利回りより入金額の影響が大きい
投資元本が小さい時期は、株価が数%上昇することよりも、毎月いくら貯めて投資に回せるかの方が資産形成への影響は大きくなります。私の場合も、前半の貯金中心の時期が、その後の配当投資を支える土台になりました。
もっと早く投資を始めていれば、資産はさらに増えていたかもしれません。
しかし、知識が十分でなかった時期に無理な投資をせず、まず元本を作れたことには意味があったとも感じています。
配当金を積み上げてきた大まかな流れ
| 時期 | 主な運用方法 | 考えていたこと |
|---|---|---|
| 前半約10年 | 貯金中心 | まずは働いて元本を作る |
| 米国株投資期 | 米国高配当個別株 | 定期的な配当収入を増やす |
| 分散を意識した時期 | 高配当ETF | 個別銘柄への依存を減らす |
| 資産成長を意識した時期 | 米国成長株 | 配当だけでなく値上がり益も狙う |
| 円安が進んだ時期 | 日本の個別株 | 日本企業を分析し、円建て資産を増やす |
| 現在 | 高配当投資信託を中心に追加投資 | 管理負担を抑えながら分散する |
このように、最初から一つの投資方針を貫いてきたわけではありません。
資産額や年齢、相場環境、自分の知識が変わるたびに、少しずつ投資先を変えてきました。
配当金に魅力を感じ、米国高配当株を買い始めた
貯金中心の時期を経て、私は米国の高配当株に興味を持つようになりました。
米国には長期間にわたって配当を支払い、増配を続けてきた企業もあります。日本株と比べて配当回数が多い企業もあり、定期的にドルで配当金が入金されることに魅力を感じました。
配当金を受け取るたびに、「自分が働いていない時間にも収入が生まれている」と実感できました。株価が上がったり下がったりしても、配当が入ってくることは長期保有を続ける支えになりました。
私が主に投資した米国高配当株
ABBV
MO
BTI
T
PFE
GIS
GILD
MRK
製薬、食品、通信、たばこといった業種は、景気が悪化しても需要が急になくなりにくいとされています。
私も当初は、こうしたディフェンシブ企業であれば、比較的安心して配当金を受け取り続けられると考えていました。
しかし実際に投資してみると、ディフェンシブ銘柄だから安全とは限らないことが分かりました。
米国高配当株で感じた「高配当の罠」の難しさ
株価が下落すると、同じ配当額でも見かけ上の配当利回りは高くなります。
そのため、高い配当利回りを見ると割安に感じますが、実際には業績悪化、成長力の低下、巨額の負債、減配懸念などが株価に反映されている場合があります。
高配当の罠とは
配当利回りの高さだけを見て投資した結果、業績悪化や減配、長期的な株価下落によって、受け取った配当金以上の損失を抱えてしまう状態です。ただし、株価が一時的に低迷しているだけで、すべての高配当株が罠というわけではありません。
私も配当利回りの高さに魅力を感じ、企業の成長性や財務状態より、毎年いくら配当金を受け取れるかを重視しすぎた時期がありました。
配当金そのものは入金されても、株価がそれ以上に下がれば、資産全体では増えていません。さらに減配まで起これば、期待していた配当収入も減少します。
製薬株は主力薬と特許の影響が大きい
アッヴィ、ファイザー、ギリアド・サイエンシズ、メルクなどの製薬会社は、景気に左右されにくい一方で、主力薬の特許切れや新薬開発の成否に大きく影響されます。
一つの大型医薬品が会社の利益を大きく支えている場合、特許が切れて後発医薬品との競争が始まると、売上や利益が減少する可能性があります。
しかし、個人投資家が新薬の開発状況、臨床試験、承認の可能性まで正確に判断するのは簡単ではありません。
医薬品は生活に欠かせないから安心だと思っていましたが、実際には専門性が高く、企業ごとの将来性を見極めることが難しい業種だと感じました。
たばこ株は低迷期を乗り越え、現在は配当収入の中心に
アルトリア・グループやブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は、高い利益率と配当利回りに魅力を感じて投資した銘柄です。
ただし、投資した当時は株価が長期間低迷し、含み損を抱える苦しい時期もありました。
紙巻きたばこの販売数量減少、各国の規制強化、訴訟リスク、次世代製品への移行など、将来への不安が株価の重荷になっていたためです。
高い配当金を受け取っていても、株価が下がり続ける状況では、本当に保有を続けてよいのか迷うこともありました。
それでも、業績やキャッシュフロー、配当の継続性を確認しながら保有を続けた結果、現在は株価の回復によって含み益が出ています。
増配もあり、アルトリア・グループとBTIは、現在では私が米国株から受け取る配当金の中心を担う貴重な銘柄になりました。
一時的な株価低迷だけで失敗とは判断できない
たばこ株への投資では苦しい時期もありましたが、配当を受け取りながら長期保有したことで、現在は含み益と増配の両方を得られています。高配当株には注意が必要ですが、株価が低迷しているという理由だけで、すべてを高配当の罠と判断するべきではないとも感じています。
一方で、たばこ市場の縮小や規制強化などの長期的なリスクがなくなったわけではありません。利益やキャッシュフローが配当を支えられるかを確認しながら、今後も慎重に保有を続ける必要があると考えています。
通信株は安定して見えても負債と設備投資が重い
AT&Tのような通信会社は、毎月の通信料金による安定収入があり、生活インフラとしての強みがあります。
しかし、通信網を維持するためには巨額の設備投資が必要です。企業買収や事業再編によって負債が増えれば、配当政策が見直される可能性もあります。
「通信はなくならないから安心」という考えだけでは、十分ではありませんでした。
生活必需品株も、必ず株価が安定するわけではない
ゼネラル・ミルズのような食品会社は、不況になっても商品需要が大きく消える可能性は低いと考えられます。
ただし、原材料費や物流費の上昇、値上げによる販売数量の減少、低価格ブランドとの競争など、事業上の課題はあります。
事業が安定していることと、株式投資として高いリターンが得られることは同じではありません。
米国高配当株への投資で学んだこと
米国高配当株への投資が、すべて失敗だったわけではありません。
長期間にわたって配当を受け取り、増配や円安によって円換算の配当収入が増えた銘柄もあります。アッヴィやたばこ株など、配当と株価の両面で保有を続けてよかったと感じる銘柄もあります。
一方で、高配当だからという理由だけで買うと、長期間の株価低迷や減配に苦しむ可能性があることも経験しました。
高配当株を見るときに重視するようになったこと
- 配当利回りだけで判断しない
- 売上や利益が長期的に維持・成長できるか確認する
- 配当性向が無理のない水準かを見る
- 有利子負債とキャッシュフローを確認する
- 業界が長期的に縮小していないか考える
- 一時的な株価低迷と構造的な業績悪化を区別する
- 一つの銘柄に資金を集中させない
- 配当だけでなく株価を含めた総合的なリターンで考える
この経験から、私は米国高配当個別株だけで配当金を増やすのではなく、ETFや成長株にも投資先を広げるようになりました。
個別株のリスクを減らすため、高配当ETFにも投資した
米国高配当株への投資を続ける中で、個別企業の将来を正確に予想することの難しさを感じるようになりました。
製薬会社であれば新薬開発や特許、通信会社であれば負債や設備投資、たばこ会社であれば規制や市場縮小など、業種ごとに確認すべきことが異なります。
さらに保有銘柄が増えるほど、すべての決算やニュースを継続的に確認する負担も大きくなりました。
そこで、個別株だけではなく、高配当ETFも買い進めるようになりました。
高配当ETFに感じたメリット
- 一つの商品で多くの企業に分散できる
- 一社の減配が資産全体に与える影響を抑えられる
- 自分で頻繁に銘柄を入れ替える必要がない
- 個別株よりも管理しやすい
- 配当収入を受け取りながら長期保有しやすい
もちろん、高配当ETFにも弱点はあります。
高配当株が多く組み入れられているため、成長力の高い企業が少なかったり、金融、エネルギー、生活必需品など特定の業種に偏ったりする場合があります。
それでも、個別企業の将来を一社ずつ予想し続けるより、ETFを使って分散した方が自分には合っていると感じる部分がありました。
配当だけでなく、資産の成長も必要だと考えた
高配当株や高配当ETFへの投資を続ける一方で、私は成長株にも目を向けました。
主に投資したのは、Apple、Microsoft、Amazon、AMD、Intelなどです。
AAPL
MSFT
AMZN
AMD
INTC
これらの中には、配当利回りが低い企業や、配当を出していない企業もあります。
しかし、事業と利益が成長し、株価が上昇すれば、資産全体を大きく増やせる可能性があります。
高配当株だけに投資していると、受け取る配当金は増えても、資産全体の成長力が弱くなる場合があります。
一方で、成長株だけに投資すると、株価の変動が大きくなり、定期的な現金収入も少なくなります。
配当と成長の両方を持つ
私は、高配当株から配当金を受け取りながら、成長株による資産拡大も狙う方が、自分には合っていると考えるようになりました。
特にAppleやMicrosoftなどの値上がりは、資産全体の増加に大きく貢献しました。
AmazonやAMDについても、配当金を受け取ることより、企業の成長と株価上昇を期待して投資しました。
Intelも購入当時は、半導体需要の拡大や将来の成長を期待して投資した銘柄です。ただし、期待どおりに成長する企業ばかりではなく、成長株選びにも難しさがあることを経験しました。
円安をきっかけに、米国株から日本株へ投資の軸を広げた
米国株への投資を続ける中で、大きな転機になったのが円安です。
円安になると、すでに保有している米国株の評価額や、米国株から受け取る配当金の円換算額は増えます。
一方で、新たに米国株を買うためには、以前よりも多くの円が必要になります。米国株の株価が変わっていなくても、円から購入する場合の負担が大きくなったと感じました。
そこで、新規資金を米国株だけに回すのではなく、日本の個別株にも目を向けるようになりました。
ただし、単純に「円安だから日本株を買った」というだけではありません。
日本企業の決算資料や事業内容、財務、配当方針などを改めて調べていく中で、日本株市場には、長期投資の対象になり得る優良企業が数多くあることに気づきました。
日本の個別企業を分析して気づいた「優良企業の宝庫」
米国株を中心に投資していた頃は、成長力や株主還元の面では、米国企業の方が日本企業より優れているという印象を持っていました。
しかし、日本の個別企業を一社ずつ調べていくと、その考えは少しずつ変わりました。
日本にも、世界で高い競争力を持つ企業、複数の事業を通じて安定した利益を生み出す企業、配当と成長の両方を期待できる企業が数多くあります。
三菱商事
資源だけでなく、幅広い事業を持つ総合商社です。一つの業種に依存しない事業構成と、長期的な利益成長や株主還元に注目しました。
丸紅
幅広い分野で事業を展開しており、商社ならではの分散された収益源に魅力を感じました。資源価格の影響には注意しながらも、長期保有を検討できる企業だと感じました。
信越化学工業
単に配当利回りが高い企業ではなく、世界で競争できる製品や技術を持つ企業です。日本株にも、配当と成長の両立を期待できる企業があることを実感した銘柄の一つです。
三菱UFJフィナンシャル・グループ
国内最大級の金融グループであり、日本だけでなく海外にも事業基盤を持っています。金利環境や景気の影響を受けますが、銀行株の中核候補として注目しました。
オリックス
金融だけにとどまらず、さまざまな事業を展開しています。事業内容を一言で説明しにくい企業ですが、その多様性が収益源の分散につながっている点に魅力を感じました。
KDDI
通信という安定した事業基盤を持ちながら、通信以外の事業にも展開しています。日常生活に身近で、事業内容を理解しやすいことも長期保有の安心感につながりました。
これらの企業は、すべて同じ特徴を持っているわけではありません。
商社、化学、銀行、総合金融、通信と業種は異なりますが、それぞれに競争力のある事業や安定した収益基盤があります。
日本株を詳しく調べることで、単に配当利回りが高い企業を探すのではなく、利益を成長させながら配当も増やせる企業を探すことの重要性を改めて感じました。
日本株は高配当株だけではない
日本株に投資先を広げて気づいたのは、高配当株、増配株、世界で競争できる成長企業、安定した内需企業など、投資対象の幅が想像以上に広いことでした。私にとって日本株市場は、長期投資に向いた優良企業の宝庫だと感じられるようになりました。
日本株への投資で感じたメリット
1.企業やサービスを身近に感じられる
通信、銀行、商社、製造業など、日本企業のサービスや製品は日常生活の中で接する機会があります。
海外企業と比べて事業内容を理解しやすく、ニュースや決算説明も日本語で確認できるため、企業を継続的に追いやすいと感じました。
2.円で配当を受け取れる
日本で生活している以上、円で受け取れる配当金には大きな意味があります。
米国株からの配当金は円安時には円換算額が増えますが、円高になれば減少します。日本株からの配当を増やすことで、為替の影響をある程度分散できます。
3.配当と成長を両立できる企業がある
日本株への投資を始めた当初は、高配当株を中心に探していました。
しかし、個別企業を分析するうちに、現在の配当利回りが高いかどうかだけでなく、利益成長によって将来の配当を増やせる企業を選ぶことが重要だと考えるようになりました。
4.米国株とは異なる業種へ分散できる
米国株では製薬、たばこ、通信、ハイテク企業などへの投資が多くなっていました。
日本株へ投資先を広げることで、総合商社、銀行、化学、機械、部品、製造業など、異なる強みを持つ企業へ分散できました。
日本株なら何でも安心というわけではない
日本株にも、景気の影響を受けやすい企業、特定事業への依存度が高い企業、業績が長期間伸びていない企業があります。
商社や銀行、製造業も相場環境によって利益が大きく変動する可能性があります。日本企業だから安心なのではなく、個別企業の事業内容と財務を確認することが必要です。
現在は高配当投資信託を中心に追加投資している
現在も日本株や米国株の個別銘柄を保有していますが、新しく投資する資金については、高配当の投資信託に回す割合が増えています。
個別株を長く続けていると、保有銘柄数が増え、決算や業績を確認する負担も大きくなります。
新しい個別株を探すたびに、事業内容、財務、競争力、配当方針、割安度などを調べる必要があります。それ自体は投資の楽しみでもありますが、銘柄数が増えすぎると十分に管理できなくなります。
そのため現在は、低コストで日本の高配当株に分散できる投資信託などを、新規資金の受け皿として活用しています。
個別株から完全に撤退したわけではない
個別株をすべて売却して投資信託だけにするのではなく、個別株、ETF、投資信託を役割に応じて使い分けています。個別株を保有する楽しみを残しながら、追加投資では分散商品を活用する考え方です。
年間配当200万円台は、一つの銘柄や手法で築いたものではない
私が現在受け取っている年間200万円台の配当金は、一つの銘柄を早い時期に大量購入したことで築いたものではありません。
最初の約10年間で貯金を続け、投資に回せる元本を作りました。
その後、米国高配当株を買い、高配当ETFへ投資先を広げ、成長株によって資産全体の増加も目指しました。
円安が進んだ局面では、日本企業を一社ずつ調べながら、商社、銀行、通信、化学、製造業などへ投資先を広げました。
そして現在は、個別株を保有しながら、高配当投資信託を中心に追加投資しています。
その間には、高配当の罠を疑った銘柄、期待していたほど成長しなかった銘柄、苦しい低迷期を経て含み益になった銘柄、早く売りすぎた銘柄もあります。
すべての判断が正しかったわけではありません。
配当金を増やせた最大の理由
最も大きかったのは、優れた銘柄を毎回当てたことではなく、失敗しても市場から退場せず、働いて入金を続け、相場環境に応じて投資方法を修正しながら長期間保有を続けたことだと考えています。
今振り返って感じる、配当金を積み上げるために大切なこと
1.最初は元本を作ることを優先する
投資元本が少ないうちは、高い利回りを求めるより、働いて貯金し、投資に回せる資金を増やすことが重要です。
2.配当利回りだけで銘柄を選ばない
高い配当利回りには、株価が下落している理由が隠れていることがあります。現在の配当額だけでなく、利益、財務、キャッシュフロー、業界の将来性まで確認する必要があります。
3.一時的な株価低迷と企業価値の悪化を区別する
たばこ株のように、苦しい株価低迷期を経ても、配当を受け取りながら保有を続けたことで含み益になった例もあります。
株価が下がっているという理由だけで売却するのではなく、企業の利益やキャッシュフローが維持されているかを見ることが大切だと感じています。
4.高配当株だけに偏らない
高配当株は定期的な収入を得られる一方で、成長力が低い企業も含まれます。ETF、投資信託、成長株なども組み合わせることで、配当収入と資産成長の両方を狙いやすくなります。
5.海外だけでなく、日本企業にも目を向ける
海外企業の方が優れていると決めつけず、日本企業を一社ずつ分析することで、新しい投資機会を見つけられました。
日本には、世界で競争できる製造業、幅広い事業を持つ商社、安定収益を持つ通信会社、経済活動を支える金融機関など、長期投資の候補になる企業が数多くあります。
6.投資方法は年齢や資産規模に応じて変えてよい
資産形成の初期と、ある程度資産が増えた後では、重視することが変わります。
資産が少ない時期は入金力と成長性が重要です。一方で、資産が増えてくると、分散、管理のしやすさ、安定したキャッシュフローも重要になります。
まとめ:失敗しながら投資先を広げ、配当金を積み上げてきた
私の配当金づくりは、前半約10年間の貯金から始まりました。
その後、米国高配当株に投資し、配当金が定期的に入ってくる魅力を知りました。
一方で、生活必需品、製薬、通信、たばこといったディフェンシブ銘柄でも、配当利回りだけでは判断できない難しさがあると学びました。
たばこ株では株価が低迷する苦しい時期もありましたが、保有を続けたことで、現在は含み益があり、増配とともに米国株配当の中心になっています。
その後は、高配当ETFや成長株へ投資先を広げ、円安局面では日本株への投資を増やしました。
日本企業を詳しく調べる中で、三菱商事、丸紅、信越化学工業、三菱UFJフィナンシャル・グループ、オリックス、KDDIなど、日本株市場にも長期投資したいと思える優良企業が数多くあることに気づきました。
現在は個別株を保有しながら、高配当投資信託を中心に追加投資しています。
年間配当200万円台は、最初から完成された投資方針によって築いたものではありません。
貯金で元本を作り、米国株で配当投資を学び、ETFや成長株、日本株へと投資先を広げ、失敗するたびに考え方を修正してきた結果です。
最後に
配当金を積み上げるために、本当に重要だったのは、毎回正しい銘柄を選ぶことではありませんでした。
働いて入金を続け、失敗しても市場から離れず、米国株や日本株の優良企業を探しながら、自分に合った方法へ少しずつ修正して長期間投資を続けることだったと感じています。
投資に関する注意事項
本記事は、筆者自身の投資経験と考え方を紹介するものであり、特定の銘柄や金融商品の購入を推奨するものではありません。株式や投資信託の価格は変動し、元本割れや減配の可能性があります。投資判断は、ご自身の資産状況やリスク許容度を踏まえて行ってください。



コメント