株式投資を続けていると、「この会社は良さそうだな」と思う銘柄に出会うことがあります。
私も気になる銘柄はたくさんありますが、見つけたからといってすぐに買うわけではありません。
まずYahoo!ファイナンスのアプリで監視し、さらに欲しいと思った銘柄だけをマネックス証券の銘柄スカウターで詳しく確認します。
そこで過去の業績、配当、増配傾向、指標、株価チャートなどを確認し、自分なりの基準をクリアして、ようやく「買い候補」に入ります。
そして、買い候補に入れたからといって、必ずその日に買うわけでもありません。
私は「良い会社を探すこと」と同じくらい、「納得できる価格になるまで待つこと」を大切にしています。
この方法は、私が考案した特別な投資法ではありません。
これまでさまざまな投資本を読み、実際に個別株投資を続ける中で、少しずつ自分に合う形へ変えてきたものです。
AIが今のように身近になる以前から、私はこの流れで企業を調べてきました。
結果として、長く保有している企業の多くは含み益になり、配当や増配の恩恵も受けることができています。
もちろん、すべての投資が成功するわけではありません。
楽天グループのように、普段の基準から少し外れた銘柄を少額で買うこともあります。
今回は、私が普段どのように気になる株を見つけ、監視し、調べ、最終的に購入するのか。
長年続ける中で固まってきた、私なりの銘柄選びの流れを書いてみます。
- ① 気になる株を見つけても、まずは買わない
- ② Yahoo!ファイナンスでは銘柄をかなり細かく分類している
- ③ 買っていない株も、長く監視する
- ④ 本当に欲しくなったら、銘柄スカウターで最終チェック
- ⑤ まず「この会社は本当に成長してきたのか」を見る
- ⑥ 配当は「今の利回り」だけでなく、増配傾向を見る
- ⑦ PERやPBRなどの指標は、その後に見る
- ⑧ 株価チャートも必ず確認する
- ⑨ すべて確認して、初めて「買い候補」になる
- ⑩ 買い候補になっても、買い時を待つ
- ⑪ 企業を理解して買うと、下落しても比較的落ち着いて持てる
- 増配株の魅力は、保有してから時間が経つほど実感しやすい
- AIが登場しても、基本的な考え方は変わらない
- ただし、楽天のような「例外投資」もある
- 含み益や配当が積み上がったから、例外投資もできるようになった
- 個別株投資で怖いのは、買った後に「なぜ買ったか」が分からなくなること
- まとめ|私は「見つける・調べる・待つ」の3段階で株を買っている
① 気になる株を見つけても、まずは買わない
私の銘柄選びは、いきなり注文画面を開くところから始まるわけではありません。
ニュースや決算を見て興味を持ったり、普段利用している商品やサービスから企業が気になったり、株価が大きく下がったことで目に留まったりします。
そうして気になった企業があれば、まずYahoo!ファイナンスのアプリで確認します。
この段階では「買う株」ではありません。
あくまで、
「これから継続して見ておきたい会社」
という位置づけです。
・最近の株価
・決算やニュース
・配当情報
・株価チャート
・どのような事業をしている会社なのか
・今なぜ市場で注目されているのか
この段階で「もう少し見てみたい」と思えば、監視対象として残します。
② Yahoo!ファイナンスでは銘柄をかなり細かく分類している
私はYahoo!ファイナンスのウォッチリストを、単純な「欲しい株一覧」として使っているわけではありません。
市場や業種、テーマごとにかなり細かく分けて管理しています。
・日本株
・米国株
・米国ハイテク株
・日本の半導体関連株
・そのほか気になっている投資テーマ別の候補銘柄
こうしておくと、例えば半導体株全体が大きく下落した日に、
「この企業だけが悪いのか」
「それとも半導体セクター全体が売られているのか」
を比較しやすくなります。
まだ株を買っていなくても、普段から値動きを見ていると、その企業の株価がどのあたりで評価されやすいのかも少しずつ分かってきます。
私にとってYahoo!ファイナンスは、単なる株価確認アプリというより、
自分専用の投資候補データベース
に近い存在です。
③ 買っていない株も、長く監視する
ウォッチリストに登録したからといって、すぐ買うわけではありません。
半年、1年、それ以上見ている銘柄もあります。
良い会社だと思っていても、株価が高すぎると感じれば買いません。
そのまま監視を続けます。
良い会社だからといって、いつ買っても良いとは思っていません。
株式市場では、優良企業でも一時的に大きく売られることがあります。
市場全体の暴落、一時的な業績悪化、決算後の失望売り、特定業界への逆風。
そうした場面で、それまで長く監視していた企業の株価が大きく下がることがあります。
普段から見ている企業であれば、
「これは企業そのものが悪くなったのか、それとも一時的な下落なのか」
を調べるきっかけにもなります。
④ 本当に欲しくなったら、銘柄スカウターで最終チェック
Yahoo!ファイナンスで監視している中から、
「この会社は本当に欲しい」
と思う銘柄が出てきたら、次に使うのがマネックス証券の銘柄スカウターです。
私にとっては、ここからが本格的な企業分析です。
AIを使う以前から、銘柄スカウターで長期の業績を確認することを重視してきました。
特に最初に見るのは、PERや配当利回りではありません。
私が最初に見るのは、過去10年程度の売上高・営業利益・純利益の推移です。
⑤ まず「この会社は本当に成長してきたのか」を見る
私が長期投資で最も重視してきたのは、企業そのものが成長しているかどうかです。
過去10年程度を見て、
・売上高は長期的に増えているか
・営業利益は伸びているか
・純利益は安定しているか
・一時的な好業績だけではないか
・景気悪化時にもどの程度利益を維持できたか
などを確認します。
もちろん、毎年きれいな右肩上がりである必要はありません。
景気敏感株なら、売上や利益が大きく上下することもあります。
重要なのは、その企業の事業特性を理解したうえで、長期的に企業価値が拡大してきたかを見ることだと思っています。
⑥ 配当は「今の利回り」だけでなく、増配傾向を見る
業績を確認したあと、私がかなり重視しているのが配当です。
ただし、単純に現在の配当利回りが高いかどうかだけを見るわけではありません。
私が確認しているのは、
その企業が長期的に配当を増やしてきたか
です。
・長期的に増配しているか
・配当が何年も横ばいになっていないか
・過去に大きな減配がなかったか
・利益成長と配当成長が伴っているか
・配当性向に無理がないか
・一時的な高配当になっていないか
私は、単純な高配当株よりも、
利益を伸ばしながら、その利益の一部を株主へ少しずつ多く還元してくれる企業
に魅力を感じます。
例えば購入時の配当利回りがそれほど高くなくても、その後企業が成長し、増配を続けてくれれば、取得価格に対する配当利回りは少しずつ高くなっていきます。
長期保有では、この増配の積み重ねがかなり大きいと感じています。
私が好むのは「今だけ高配当の企業」より、「利益成長とともに配当も育っていく企業」です。
⑦ PERやPBRなどの指標は、その後に見る
長期業績と配当・増配傾向を確認して「良い会社だ」と思ってから、次に株価指標を確認します。
私の場合は、
・PER
・PBR
・配当利回り
・配当性向
・株価チャート
などを総合的に確認します。
PERが低いから買うのではありません。
配当利回りが高いから買うわけでもありません。
まず企業が利益を生み出しているか、その利益が伸びているか、そして株主還元も無理なく増えているかを見る。
そのうえで、
「この企業を今の株価で買って良いのか」
を考えます。
⑧ 株価チャートも必ず確認する
業績も良い。
増配傾向も悪くない。
配当性向にも余裕がある。
指標も極端に割高ではない。
それでも最後に株価チャートを見ます。
理由は単純で、
現在の株価が過去と比べてどの位置にあるのかを確認したいから
です。
過去最高値付近なのか。
長期間の安値圏なのか。
短期間で急騰しているのか。
決算後に急落しているのか。
こうしたことを確認してから、買うかどうかを考えます。
良い企業を見つけても、株価が高すぎれば待つ。
この「待つ」という選択肢を持つことが、個別株投資では意外と重要だと思っています。
⑨ すべて確認して、初めて「買い候補」になる
ここまで確認して、自分なりに納得できた企業だけを買い候補に入れます。
Yahoo!ファイナンス
↓ 発見・監視
銘柄スカウター
↓ 10年程度の業績を確認
配当・増配傾向・配当性向を確認
↓
指標・株価チャートを確認
↓
自分の基準をクリアしたら買い候補へ
「気になる株」と「実際にお金を入れても良い株」は、私の中では別物です。
⑩ 買い候補になっても、買い時を待つ
ここも重要です。
自分の基準をクリアしたからといって、すぐに注文を出すわけではありません。
株価が高いと感じれば待ちます。
相場全体が過熱していれば待つこともあります。
次の決算を確認してから買いたいと思うこともあります。
すでにかなり上昇してしまった銘柄なら、結局買えずに終わることもあります。
それでも構わないと思っています。
株式市場には次のチャンスがあります。欲しいと思った株を必ず買わなければならないわけではありません。
⑪ 企業を理解して買うと、下落しても比較的落ち着いて持てる
私がこの確認作業を続けてきた大きなメリットは、買った後に安心して保有しやすいことです。
個別株を買えば、株価が10%、20%下がることは珍しくありません。
それでも、
「過去10年の業績を確認した」
「利益成長を確認した」
「長期的に増配してきた」
「配当性向にも無理がない」
「なぜこの会社を買ったのか自分で分かっている」
という状態なら、短期的な株価下落だけで簡単に手放しにくくなります。
銘柄分析は「上がる株を当てるため」だけではなく、「下がったときにも保有を続けられる根拠を作るため」でもあると思っています。
株価だけを見れば怖くなる局面でも、企業の利益が伸び、配当も増えているなら、短期的な株価変動とは違う見方ができます。
私の場合、結果的に長く保有した銘柄の多くが含み益になっています。
もちろん相場環境に恵まれた面もあります。
それでも、企業の中身を確認してから買い、利益成長や増配を確認しながら簡単に手放さなかったことが、長期的な結果につながった部分もあるのではないかと思っています。
増配株の魅力は、保有してから時間が経つほど実感しやすい
私が増配を重視する理由の一つは、長期保有との相性が良いからです。
株を購入した時点では配当利回りがそれほど高くなくても、企業が利益を伸ばし続け、その利益に合わせて増配してくれれば、受け取る配当金は徐々に増えていきます。
株価が上昇すれば含み益が増え、さらに配当まで増えていく。
私が長期投資で理想に近いと感じるのは、こうした企業です。
株価の成長だけではなく、配当も成長する。
私が「配当と成長」の両方を重視している理由は、長く保有するほど、この2つが資産形成を支えてくれると感じてきたからです。
逆に、配当利回りが非常に高くても、利益が伸びていなかったり、配当性向が高すぎたりする企業には注意します。
高配当であることより、
将来も無理なく配当を払い、できれば増やし続けられる企業か
を見るようにしています。
AIが登場しても、基本的な考え方は変わらない
今ではAIを使えば、企業の決算内容や成長分野、リスクなどを短時間で調べられるようになりました。
私自身もAIを使うようになり、以前より企業分析はかなり楽になったと感じています。
ただし、AIが登場したからといって、
「AIに買いかどうか聞いて、そのまま買う」
という使い方をしたいとは思っていません。
むしろ、これまで自分でやっていた確認作業を、AIで効率化するイメージです。
・過去の業績はどう推移しているか
・なぜ利益が伸びているのか
・増配傾向は続いているか
・配当性向に余裕はあるか
・成長分野は何か
・競合企業と比べてどうか
・財務面のリスクはないか
・現在の株価に割高感はないか
AIに調査を手伝ってもらうことはできます。
しかし、最終的に自分のお金を投資するかどうかを決めるのは自分です。
ただし、楽天のような「例外投資」もある
ここまで書くと、私は毎回この基準を完璧に守っているように見えるかもしれません。
実際には例外もあります。
今年100株だけ買った楽天グループは、その一つです。
楽天は、私が通常重視している基準から考えれば買いにくい銘柄です。
モバイル事業への巨額投資によって利益が不安定になり、現在は無配。
長期の利益成長と増配を確認して安心して保有する、という私の普段の投資とはかなり違います。
それでも楽天モバイルの改善や楽天経済圏の将来に興味があり、100株だけ買いました。
現在は含み損です。
こうした経験をすると、改めて普段の投資基準の大切さを感じます。
将来の変化に期待する銘柄は、普段の主力投資とは分けて考えています。少額だからこそ、失敗しても資産全体への影響を抑えながら、その企業の変化を見ることができます。
含み益や配当が積み上がったから、例外投資もできるようになった
私自身、以前よりこうした例外的な投資をすることが増えた理由の一つに、資産運用に少し余裕が出てきたことがあります。
長く保有してきた銘柄には含み益があり、配当金も受け取っています。
増配によって、買った当時より受け取れる配当金が増えている企業もあります。
そうすると、
「普段の基準とは違うけれど、100株だけ持ってみよう」
と考えられる余裕も出てきます。
ただし、例外投資を主力にしてしまえば話は別です。
過去の投資でうまくいったからといって、次も必ず成功するわけではありません。
主力投資は今まで通り慎重に。将来性に賭ける銘柄は少額で。
個別株投資で怖いのは、買った後に「なぜ買ったか」が分からなくなること
個別株には、当然リスクがあります。
どれだけ調べても、経営者が将来どのような判断をするかまですべて予測することはできません。
楽天のように、大型投資によって会社の収益構造そのものが変わることもあります。
不祥事、競争激化、技術革新、規制変更などもあります。
企業分析をすれば絶対に損をしない、ということではありません。
それでも私は、
自分がなぜその企業を買うのかを理解してから投資するだけでも、個別株の怖さはかなり小さくできる
と思っています。
まとめ|私は「見つける・調べる・待つ」の3段階で株を買っている
振り返ってみると、私の銘柄選びはそれほど複雑ではありません。
① Yahoo!ファイナンスで見つける・監視する
↓
② 銘柄スカウターで10年程度の業績を確認する
↓
③ 配当・増配傾向・配当性向を確認する
↓
④ PER・PBR・株価チャートを確認する
↓
⑤ 基準をクリアしたら買い候補へ
↓
⑥ 納得できる株価になるまで待つ
一番大切なのは、気になる株を見つけたときに焦って買わないことだと思っています。
良い会社はたくさんあります。
そして株式市場には、何度も買い場が訪れます。
すべてのチャンスを取る必要はありません。
自分が理解できる企業を、自分が納得できる価格で買う。
そして買った後は、売上や利益だけでなく、配当や増配が続いているかも確認しながら長く持つ。
私の場合、この繰り返しが結果的に資産形成につながってきました。
AIが登場して企業分析は便利になりました。それでも、「企業の成長を確認し、増配も確認し、自分で納得してから買う」という基本は、これからも変えないつもりです。
本記事は筆者個人の投資経験や考え方を紹介するものであり、特定の銘柄や金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。過去の業績や増配実績が将来も続くとは限りません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断は、ご自身の判断と責任でお願いいたします。


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