2026年8月11日(火)午前6時時点
本日は「山の日」の祝日のため、東京証券取引所の現物株市場は休場です。
そのため今回は、昨日の日本株と昨夜の米国市場を振り返りながら、
休み明け8月12日の日本株で何に注意したいのかを考えてみます。
昨日の日本株は上昇しましたが、昨夜の米国株は小幅反落。
さらに原油価格が急騰し、ドル円は159円台まで円安が進みました。
そして休み明けには、今週最大の注目イベントである米国7月消費者物価指数(CPI)が控えています。
株価だけを見るより、原油・金利・為替を含めて考えたい局面です。
今日の相場を一言でまとめると
日本株は休場。昨夜の米国株は小幅安ですが、本当に気になるのは株価よりも「原油高・米金利上昇・円安」です。
休み明けは米CPIも控えており、半導体株だけでなくエネルギー株、輸出株、内需株まで含めて相場の変化を確認したいところです。
本日の日本株は休場
8月11日は「山の日」の祝日のため、東京証券取引所では株式の現物取引が行われません。
一方、大阪取引所では対象となる日経225先物などの祝日取引が予定されています。
つまり、今日海外市場が大きく動いた場合、その影響は先物市場へ反映され、
明日12日の東京市場へ持ち越される可能性があります。
今日は現物株を売買する日ではありませんが、「相場が止まっている日」ではありません。
為替、原油、米国株、日経225先物の動きは確認しておきたいところです。
昨日の日本株は上昇|日経平均は66,000円台へ
8月10日の東京市場では、日本株が上昇しました。
日経平均株価は66,376.25円まで上昇。
前週末から約1.2%高となりました。
金曜日の米国市場でNASDAQやNVIDIAが上昇した流れを受け、
日本でも電子部品、非鉄金属などに買いが入りました。
特に古河電工、イビデン、住友金属鉱山などの上昇が目立ちました。
日本株は今年かなり上昇していますが、企業業績そのものも改善しています。
日本企業では円安だけでなく、銀行の金利上昇メリット、ゲーム事業など本業の成長、
株主還元強化なども利益を押し上げています。
昨夜の米国株は3指数そろって小幅下落
一方、8月10日の米国株式市場は小幅に反落しました。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 53,976.04 | -0.11% |
| S&P500 | 7,753.12 | -0.06% |
| NASDAQ総合 | 26,605.36 | -0.32% |
数字だけを見ると、それほど大きな下落ではありません。
S&P500は前週末に史上最高値を更新したばかりですから、
現時点では「大幅下落」というより高値圏での一服と見る方が自然です。
ただし、NASDAQでは下落銘柄が上昇銘柄を上回っており、
指数以上に個別株では利益確定売りが出ています。
NVIDIAは約3%下落|半導体株には注意
昨日の米国市場で気になるのが、NVIDIAの下落です。
NVIDIAは2.9%下落しました。
前週には大きく上昇していたため利益確定売りが出やすい状況だったことに加え、
原油高と米金利上昇がハイテク株の重荷になりました。
休み明けの日本市場では、
東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック、キオクシアなど、
半導体・AI関連株の反応を確認したいところです。
最大の変化は原油|ブレント87ドル台へ急騰
昨夜の市場で株価以上に気になったのが原油価格です。
| 原油 | 価格 | 上昇率 |
|---|---|---|
| ブレント原油 | 87.40ドル | +4.61% |
| WTI原油 | 81.80ドル | +4.63% |
背景にあるのが、ホルムズ海峡を巡る米国とイランの交渉です。
海峡再開への期待はあるものの、イラン側は米国に複数の条件を求めており、
早期解決への期待が後退しました。
日本はエネルギー輸入国です。
原油高と円安が同時に進むことは、日本経済にとってあまり好ましい組み合わせではありません。
ドル円は159円台|再び160円が意識される
為替市場ではドル高・円安が進みました。
ドル円は一時1ドル=159円12銭前後まで円安方向へ動いています。
160円が再び視野に入ってきました。
円安は自動車、機械、海外売上比率の高い企業には利益面で追い風になりやすい一方、
原油高と組み合わさると輸入物価の上昇につながります。
また、159~160円台では政府・日銀による為替介入への警戒も強まりやすくなります。
米10年債利回りは4.70%台へ
もう一つ確認したいのが米国債です。
米10年国債利回りは4.70%前後まで上昇しました。
先週の弱い雇用統計を受けて一度は金利が低下しましたが、
原油上昇によるインフレ懸念や、今週予定されている大規模な米国債発行を前に再び上昇しています。
米金利上昇は、将来利益への期待が大きいハイテク・グロース株には逆風になりやすいため注意が必要です。
明日は米CPI|今週最大のイベント
そして今週最大のイベントが、8月12日に発表される米国7月CPIです。
市場予想では、前年同月比+3.4%程度が見込まれています。
前月は3.5%でした。
先週の雇用統計では雇用者数が2万3,000人減少し、
FRBの追加利上げ観測が一度後退しました。
しかし、ここへ原油価格の上昇が加わりました。
CPIが予想以下なら
利上げ警戒が後退し、米金利低下・ハイテク株上昇につながる可能性があります。
CPIが予想以上なら
「雇用は弱いのにインフレは高い」という難しい状況になり、
米金利上昇と株安につながる可能性があります。
米国企業決算ではAIインフラに注目
米国の大型企業決算はピークを越えましたが、今週もAI関連で重要な企業があります。
- CoreWeave:AIデータセンター需要
- Cisco:AIネットワーク需要
- Applied Materials:半導体設備投資
S&P500企業では、これまでに決算を発表した企業の約85%が市場予想を上回っています。
米国株が最高値圏を維持できている最大の理由の一つは、
単なる期待だけではなく企業利益が実際に伸びていることです。
休み明けの日本株で私が見る4つのポイント
1.NVIDIA安を受けた半導体株
NVIDIAが約3%下落したため、日本の半導体株にはいったん利益確定売りが出る可能性があります。
2.原油高でエネルギー株が買われるか
原油が4%以上上昇したため、INPEXなど資源・エネルギー関連株には追い風となる可能性があります。
3.ドル円160円を超えるか
円安は輸出株には追い風ですが、160円を明確に超えるようなら為替介入への警戒も必要になります。
4.日経平均よりTOPIXも確認
半導体株の値動きが大きいため、日経平均だけを見ると市場全体の強さを判断しにくくなっています。
銀行、商社、通信、保険などを含むTOPIXも一緒に確認したいところです。
私ならどうするか
今の相場で私が一番気になるのは、米国株が0.1%下がったことではありません。
原油が4%以上上昇し、米10年債利回りが4.7%台へ上がり、ドル円が159円台まで円安になったことです。
この3つがさらに進むなら、株式市場の雰囲気も変わる可能性があります。
一方で、米国企業の利益は依然として強く、日本企業でも業績上方修正や自社株買いが増えています。
そのため、現時点で「相場全体から逃げる」必要があるとは考えていません。
休場日の基本姿勢は、株価そのものより原油・米金利・ドル円・先物を確認すること。
そして休み明けはCPI前に無理に買い急がず、企業業績がしっかりしている銘柄を冷静に見ていきたいと思います。
まとめ|今日は休場、明日のCPI前に原油と円安を確認
本日8月11日の日本株は山の日で休場です。
昨夜の米国株は小幅安でしたが、S&P500は依然として史上最高値に近く、現時点では大きな相場崩れではありません。
ただし、NVIDIAが約3%下落し、原油は4%以上上昇。
米10年債利回りは4.7%台、ドル円は159円台となっています。
そして明日は米CPI。
「株価が上がった・下がった」だけではなく、
原油・金利・為替が企業利益へどう影響するのかを見ることが、今の相場では特に重要だと思います。
本記事は公開情報をもとに株式市場の状況を整理したものであり、特定の銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。
投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株価、為替、金利、原油価格、先物価格などは記事公開後に変動する場合があります。


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