株価・為替・先物は変動しますので、実際の取引時には最新情報をご確認ください。
おはようございます。
週明け8月10日の日本株は、まずは前週末の米国株高を好感した買いから始まりそうです。
特に注目したいのが、NASDAQと半導体株の強さです。
前週末の米国市場では、弱い雇用統計を受けて米金利が低下し、
「FRBは急いで利上げを進めにくいのではないか」という見方が広がりました。
金利低下はハイテク・成長株には追い風になりやすく、
NVIDIAをはじめ半導体株にも買いが入りました。
その流れを受け、今朝の日経平均先物も現物市場の終値を大きく上回っています。
「米国株高で買い先行。ただし、高値を追いかけるより決算を確認したい一日」
になりそうです。
前週末の日本株は日経平均が小幅安、TOPIXは上昇
まず8月7日の日本市場を振り返ります。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 65,606.71円 | -76.55円(-0.12%) |
| TOPIX | 4,074.93 | +19.08(+0.47%) |
日経平均だけを見ると小幅安でしたが、TOPIXは上昇しています。
つまり、日本株全体が売られていたわけではありません。
一部の値がさ株や半導体株が日経平均の重しになった一方、
市場全体では比較的しっかりした銘柄も多かったという内容でした。
米国株は上昇 NASDAQと半導体株が強い
そして、日本株にとって大きな追い風となりそうなのが前週末の米国市場です。
| 指数 | 終値 | 騰落率 |
|---|---|---|
| NYダウ | 54,036.93 | +0.28% |
| S&P500 | 7,757.64 | +0.62% |
| NASDAQ総合 | 26,690.62 | +1.30% |
| SOX指数 | 12,356.79 | +2.56% |
特に目立ったのがNASDAQとSOX指数です。
半導体株のSOX指数は2.56%高。
NVIDIAも約2%上昇しており、AI・半導体株には再び強い買いが入りました。
この流れは今日の東京市場でも、
アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコなどの半導体関連株に
プラス材料として意識されそうです。
米雇用統計はかなり弱かった それでも株が上がった理由
前週末の最大の材料は、米国の7月雇用統計でした。
- 非農業部門雇用者数:2.3万人減
- 市場予想:およそ8万人増
- 失業率:4.1%
- 5月・6月分も合計で10万人超の下方修正
数字だけを見れば、かなり弱い雇用統計です。
普通なら「景気悪化懸念で株安」と考えたくなりますが、
今回は逆に株価が上昇しました。
理由は、雇用が弱くなったことで
FRBが追加利上げを急ぐ必要性が低下したと市場が受け止めたためです。
米国債利回りも低下し、金利上昇に弱いハイテク・グロース株には追い風となりました。
雇用悪化がさらに進み、景気後退そのものが意識され始めると、
今度は企業業績悪化への警戒が強まります。
日経平均先物は上昇 今日の日本株は買い先行か
前週末の米国株高を受けて、
CMEの日経平均先物は前日比600~700円程度高い水準で推移しています。
現物の日経平均終値が65,606円でしたので、
朝の段階では66,000円台を意識するスタートになりやすい状況です。
特にSOX指数が2%を超えて上昇したことを考えると、
日経平均への寄与度が大きい半導体株が上昇すれば、
指数そのものも押し上げられやすくなります。
ただし、私はここで寄り付きから急いで飛びつく必要はないと思っています。
日経平均はすでにかなり高い水準まで戻しており、
朝から大きく上昇すると短期筋の利益確定売りも出やすくなります。
ドル円は157円台 円高方向への動きには注意
ドル円は今朝、1ドル=157円台後半で推移しています。
米雇用統計が弱かったことで米金利が低下し、
ドルにはやや売り圧力がかかりました。
日本株にとって円安は自動車・機械など輸出企業の業績を支える材料になりやすいため、
ここから急速に円高が進んだ場合は注意が必要です。
とはいえ157円台は、歴史的に見れば依然としてかなり円安の水準です。
現時点では「円高だから日本株が大きく売られる」と考えるほどの状況ではないでしょう。
今日注目したい3つのポイント
① 半導体・AI関連株
まずは半導体株です。
SOX指数が2.56%上昇し、NVIDIAも上昇しているため、
日本の半導体関連株にも買いが入りやすい環境です。
ただし半導体株は値動きが大きく、
すでに株価が大きく上昇している銘柄も少なくありません。
朝から大幅高になった銘柄をそのまま追いかけるより、
「業績成長を考えても現在の株価は妥当なのか」を確認したいところです。
② 今日も決算発表が非常に多い
8月10日は約244社が決算発表を予定しています。
主なところでは、
- 楽天グループ
- 住友金属鉱山
- サンリオ
- ソニーフィナンシャルグループ
- スクウェア・エニックスHD
- マツキヨココカラ&カンパニー
- ラウンドワン
- 横浜ゴム
などがあります。
今の日本株は指数だけを見るより、
決算による個別株の明暗がかなり大きい相場になっています。
好決算でも期待値が高すぎれば売られますし、
一見地味な決算でも上方修正や増配、自社株買いなどがあれば大きく買われることがあります。
③ 今週は米CPIが最大の注目イベント
今週の最大のマクロイベントは、
8月12日に発表される米国7月消費者物価指数(CPI)です。
今回の雇用統計を受けて、市場では米国の追加利上げ観測が後退しました。
ところがCPIが予想以上に強ければ、
「雇用は弱いのにインフレは高い」という非常に難しい状況になります。
そうなると再び米金利が上昇し、
今回大きく上昇したハイテク・半導体株が売られる可能性もあります。
8月12日:米7月CPI
8月13日:米7月PPI
大型株だけでなく「利益が伸びている中小型株」も見たい
最近の日本株を見ていると、日経平均や大型優良株はかなり上昇しています。
その一方で、企業業績はしっかり伸びているのに、
株価がそれほど評価されていない中小型株もあります。
私自身、今のように指数が高い場面では、
「日経平均が上がるか下がるか」だけを考えるよりも、
利益が伸びているか
配当は増えているか
財務は問題ないか
それでも株価が割高になりすぎていないか
という企業そのものを見る方が重要だと感じています。
数年前の日本株には「どうしてこんな優良企業がこの株価なのだろう」と思える銘柄がかなりありました。
今は当時ほど簡単ではありませんが、
市場全体が高くなったからといって、すべての銘柄が割高になったわけでもありません。
今日の相場で考えておきたいシナリオ
強いケース
半導体株が上昇し、日経平均が66,000円台を維持。
決算好調銘柄にも資金が入り、幅広い銘柄へ買いが広がる。
中立ケース
朝は大きく上昇するものの、その後は利益確定売り。
日経平均は伸び悩む一方、決算銘柄を中心に個別株物色が続く。
弱いケース
寄り付き高値から半導体株が失速。
円高や高値警戒も重なり、日経平均が上げ幅を急速に縮小する。
私なら今日はどうするか
今日の朝だけを見れば、かなり良い地合いです。
米国株は上昇し、半導体株も強く、日経平均先物も上昇しています。
ただ、こういう日に私が一番避けたいのは、
「上がりそうだから」という理由だけで寄り付きから飛びつくことです。
朝から5%、10%と上昇した株を見れば買いたくなるものですが、
そこで高値をつかむと、少し調整しただけでも精神的に苦しくなります。
私なら、
- 前週末の高値を維持できるか
- 寄り付き後も買いが続くか
- 出来高を伴っているか
- 決算と株価水準が見合っているか
を確認します。
特に今の日本株は、数年前のような「何を買っても安い」という相場ではありません。
良い会社を見つけることに加えて、
良い会社を高すぎない価格で買うことが以前より大切になっていると感じます。
米国株高を素直に好感しつつ、朝の急騰には焦って飛びつかない。
半導体株の強さが続くかを確認しながら、好決算・利益成長・増配など企業の中身が伴った銘柄を冷静に探す。
まとめ
- 前週末の日経平均は65,606円で小幅安
- 米国株はS&P500、NASDAQとも上昇
- SOX指数は2.56%高と半導体株が強い
- 米雇用統計は予想外の2.3万人減
- 雇用悪化を受けて米追加利上げ観測が後退
- 日経平均先物は現物終値を大きく上回る
- 今日は楽天グループ、住友金属鉱山、サンリオなど多数の決算
- 8月12日の米CPIが今週最大の重要イベント
今日の東京市場は、米国株高を受けて良いスタートになる可能性があります。
ただし、株価が上がっている時ほど冷静さが必要です。
私は今日も指数の上昇を追いかけるより、
決算を確認しながら、今後も利益や配当を伸ばしてくれそうな企業を探していきたいと思います。
本記事は個人的な投資記録・考察を目的としたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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