2026年8月5日(水)午前8時時点
本日の東京株式市場は、大幅高で始まる可能性が高そうです。
前日の米国株式市場では、ダウ平均、S&P500、NASDAQ総合指数がそろって大幅に上昇しました。特にAI・半導体関連株への買いが強く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は前日比6.55%高となっています。
大阪取引所の日経225先物も、夜間取引を前日比1,610円高の6万5,510円で終了しました。8月4日の日経平均終値を約1,552円上回る水準であり、東京市場では半導体株を中心に幅広い銘柄へ買いが先行すると考えられます。
ただし、先物がすでに大きく上昇しているため、寄り付き直後の高値追いには注意が必要です。大幅高で始まったあと、短期筋の利益確定売りが出る可能性もあります。
今日の相場を一言でまとめると
「米国株高と半導体株高を追い風に大幅上昇が期待される一方、寄り付き後の利益確定売りと決算発表には注意したい相場」です。
今日の相場で押さえておきたいポイント
- 米国の主要3指数がそろって大幅上昇
- ダウ平均とS&P500は過去最高値を更新
- NASDAQ総合は前日比2.6%高
- SOX指数は前日比6.55%高
- 日経225先物は6万5,510円まで上昇
- ドル円は1ドル=157円台で推移
- 原油価格の下落は航空・陸運・電力・食品などに追い風
- 国内では約178社が決算発表を予定
- AMDは好決算でも時間外取引で下落
昨日の日経平均は小幅に反発
8月4日の日経平均株価は、前日比202円63銭高の6万3,957円53銭で取引を終えました。上昇率は0.32%です。
| 項目 | 8月4日の数値 | ポイント |
|---|---|---|
| 始値 | 63,995.28円 | 前日終値を上回って開始 |
| 高値 | 64,240.50円 | 一時は400円を超える上昇 |
| 安値 | 62,864.43円 | 一時900円近く下落 |
| 終値 | 63,957.53円 | 前日比+202.63円 |
終値だけを見ると小幅な上昇ですが、日中の高値と安値の差は1,300円を超えました。
前日に続いて値動きが非常に大きく、投資家心理が完全に落ち着いたとは言いにくい相場でした。安値からは1,000円以上戻しており、下値では押し目買いも入っています。
本日は米国株高と先物の上昇を受けて大幅高が期待されますが、直近の日本株は一日の値幅が大きいため、上昇して始まったあとも油断はできません。
米国株は主要3指数がそろって大幅上昇
8月4日の米国株式市場では、主要3指数がそろって大幅に上昇しました。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 54,085.88ドル | +1.7% |
| S&P500 | 7,736.52 | +1.8% |
| NASDAQ総合 | 26,584.99 | +2.6% |
| SOX指数 | 12,179.3 | +6.55% |
ダウ平均とS&P500は過去最高値を更新しました。NASDAQ総合も2.6%高となり、ハイテク株やAI関連株への買いが強まっています。
企業決算が市場予想を上回るケースが相次ぎ、米国企業の利益成長に対する期待が高まりました。AI関連企業の好決算に加え、原油価格の下落によって米国債利回りが低下したことも、株式市場を支える材料となりました。
特にSOX指数が6%を超えて上昇したことは、日本の半導体関連株にとって大きな追い風です。
日経225先物は6万5,510円まで急上昇
大阪取引所の日経225先物は、8月5日午前6時までの夜間取引を6万5,510円で終えました。
| 指数 | 夜間終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経225先物 | 65,510円 | +1,610円 |
| 日経225ミニ | 65,500円 | +1,600円 |
| TOPIX先物 | 4,007.5 | +55.0 |
日経225先物は、日経平均の現物終値6万3,957円53銭を約1,552円上回っています。
単純に先物の水準へ近づいて始まるとすれば、日経平均は6万5,000円台で寄り付く可能性があります。
ただし、先物と現物の差が大きい日は、寄り付き直後に買いが集中したあと、利益確定売りによって上昇幅を縮めることもあります。
寄り付き時の上昇幅よりも、午前9時30分以降も6万5,000円台を維持できるかが重要です。
今日の日本株を動かす4つのポイント
1.半導体・AI関連株の上昇が続くか
本日の最大の注目点は、半導体・AI関連株です。
米国市場ではSOX指数が前日比6.55%高となりました。そのため、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック、SCREENホールディングスなどに買いが入りやすい状況です。
これらの値がさ株は日経平均への影響が大きく、半導体株が上昇すれば、日経平均を大きく押し上げる可能性があります。
一方、7月後半にはAI・半導体関連株が急落する場面もありました。SOX指数が一日で大きく上昇したからといって、相場の不安定さが完全に解消されたとは限りません。
寄り付き直後に大幅高となった銘柄を慌てて買うのではなく、その後も出来高を伴って上昇を維持できるか確認したいところです。
2.ドル円は157円台、追加介入には注意
外国為替市場では、ドル円が1ドル=157円台で推移しています。
円安は、自動車、機械、電機など海外売上比率の高い企業にとって業績面の追い風です。本日は米国株高に加えて円安水準が続いているため、輸出関連株にも買いが入りやすいと考えられます。
ただし、直近では日米による協調的な円買い介入が意識され、ドル円が短時間で大きく下落する場面がありました。
再び158円台から160円方向へ急速に円安が進んだ場合は、追加介入への警戒感が高まる可能性があります。自動車株などを保有している場合は、株価だけでなく為替の動きも確認しておきたいところです。
3.原油価格の下落は日本経済にプラス
米国市場では、原油価格が前日比で5%を超えて下落しました。
原油価格の下落は、原材料費や輸送費、電力料金の負担を軽減するため、日本経済全体ではプラス材料になりやすいと考えられます。
| 影響を受けやすい業種 | 想定される影響 |
|---|---|
| 航空・陸運 | 燃料費負担の軽減 |
| 電力・ガス | 燃料調達コストの低下 |
| 食品・小売 | 製造費や物流費の低下 |
| 化学 | 原材料費の低下 |
| 石油・資源 | 資源価格下落が逆風になる可能性 |
指数全体が上昇していても、石油開発や資源関連株は原油安を嫌気して出遅れる可能性があります。
4.国内企業の決算発表
本日は、国内で約178社が決算発表を予定しています。
主な決算発表予定企業には、IHI、ホンダ、スズキ、SUBARU、日本郵船、太陽誘電、ローム、山一電機、花王、資生堂、アステラス製薬、稲畑産業、アルコニックスなどがあります。
私の保有銘柄では、ホンダ、稲畑産業、アルコニックスの決算が予定されているため、内容を確認したいと考えています。
相場全体が大幅高となっていても、決算内容や通期見通しによって個別株の明暗が分かれる可能性があります。
AMDは好決算でも時間外取引で下落
半導体株を見るうえで注意したいのが、AMDの決算発表後の値動きです。
AMDは、AI向け半導体やデータセンター需要の拡大を背景に、市場予想を上回る売上高と利益を発表しました。次の四半期についても強い売上高見通しを示しています。
しかし、AMD株は決算発表後の時間外取引で7%を超えて下落しました。
決算期に注意したいこと
業績が良くても、事前の市場期待がさらに高ければ、決算発表後に株価が下落することがあります。「好決算=必ず株価上昇」ではありません。
日本の半導体株も、米国市場の上昇を受けて買いが先行すると考えられますが、寄り付き後に利益確定売りが出る可能性があります。
特に短期間で大きく上昇した銘柄については、好材料がすでに株価へ織り込まれていないか注意が必要です。
今日強くなりやすい業種
| 業種・テーマ | 注目理由 |
|---|---|
| 半導体・AI関連 | SOX指数が6.55%上昇 |
| 電子部品 | AIサーバーやデータセンター需要への期待 |
| 自動車・機械 | 1ドル=157円台の円安 |
| 航空・陸運 | 原油価格の下落 |
| 食品・小売 | 原材料費や物流費の低下期待 |
注意して見たい業種・銘柄
- 石油・資源関連株:原油価格の下落が逆風になる可能性
- 寄り付きから急騰する半導体株:短期的な利益確定売りに注意
- 本日決算を発表する銘柄:発表前後に値動きが急変する可能性
- 直近で上昇率の大きい銘柄:好材料が株価に織り込まれている可能性
- 為替の影響が大きい輸出株:追加の円買い介入に注意
本日予定されている主な決算
| 分野 | 主な決算予定企業 | 注目点 |
|---|---|---|
| 自動車 | ホンダ、スズキ、SUBARU | 関税、為替前提、販売台数、通期見通し |
| 半導体・電子部品 | 太陽誘電、ローム、山一電機 | AI需要、受注動向、利益率 |
| 重工・鉄鋼 | IHI、神戸製鋼所、JFEホールディングス | 防衛・航空需要、価格転嫁、受注残 |
| 商社・卸売 | 稲畑産業、アルコニックス | 利益進捗、配当方針、半導体関連需要 |
| 海運 | 日本郵船 | 運賃市況、ONE社の利益、配当予想 |
| 生活関連 | 花王、資生堂、アステラス製薬 | 国内外の販売動向、利益率、通期予想 |
本日の主な米国経済指標
今夜の米国市場では、雇用とサービス業に関する重要な経済指標が発表されます。
- 米国ADP民間雇用者数
- 米国サービス業PMI
- 米国ISM非製造業景況指数
雇用やサービス業の数字が市場予想を大きく上回った場合、米国の金利上昇につながり、ハイテク株の上値を抑える可能性があります。
反対に、景気が急速に悪化していると判断されるほど弱い結果が出た場合も、企業業績への懸念から株式市場が下落する可能性があります。
本日の東京市場だけでなく、今夜の米国経済指標と米国株の反応も、翌日の日本株を考えるうえで重要です。
今日の投資戦略
寄り付き直後の高値追いは避ける
本日は日経平均が1,000円を超えて上昇して始まる可能性があります。
大幅高を見ると「乗り遅れたくない」と感じますが、寄り付き直後に買い注文が集中し、その後に利益確定売りが出ることも珍しくありません。
買いたい銘柄があっても、寄り付き後の値動きが落ち着くまで待ち、始値や前場の安値を割らずに推移できるか確認する方法があります。
日経平均だけでなくTOPIXも確認する
半導体株など一部の値がさ株だけが上昇すると、日経平均は大幅高でも、保有銘柄の多くが上がらないことがあります。
相場全体の強さを見るためには、日経平均だけでなく、TOPIX、値上がり銘柄数、東証プライム市場の売買代金も確認したいところです。
日経平均とTOPIXがそろって上昇し、値上がり銘柄数も多ければ、幅広い銘柄へ買いが入っていると判断できます。
決算発表をまたぐ場合は投資額に注意
決算内容が良くても、株価が下落するケースはあります。AMDのように、好決算でも市場の高い期待を超えられなければ売られることがあります。
決算発表をまたいで保有する場合は、一つの銘柄へ資金を集中させず、想定外の下落にも耐えられる投資額に抑えることが重要です。
長期投資家は一日の上昇に焦らない
高配当株や増配株、利益成長企業へ長期投資している場合、一日の相場上昇を見て慌てて買う必要はありません。
大切なのは、企業の利益が長期的に成長しているか、配当を無理なく増やせるか、財務状態に問題がないかを確認することです。
株価が大きく上昇した日は無理をせず、保有株の決算や業績を確認する日にするのもよいと考えています。
まとめ|大幅高が期待されるが高値追いには注意
8月5日の東京株式市場は、米国株高と日経225先物の急上昇を受けて、大幅高で始まる可能性が高そうです。
特に、SOX指数が6.55%上昇したことから、半導体・AI関連株が相場をけん引すると考えられます。1ドル=157円台の円安は、自動車や機械など輸出関連株の追い風です。
原油価格の下落は、航空、陸運、電力、食品、小売などにとってプラス材料になります。
一方、日経225先物は現物終値を約1,552円上回っています。寄り付きから大きく上昇した場合、短期的な利益確定売りが出る可能性があります。
また、本日は約178社が決算発表を予定しています。相場全体が上昇していても、決算内容によって個別株の値動きは大きく分かれそうです。
本日の基本姿勢は、「大幅高に焦って高値を追わず、寄り付き後の値動きと企業決算を冷静に確認する」です。
参考情報
- Yahoo!ファイナンス:日経平均株価の時系列データ
- 株探:日経225先物の夜間取引
- AP:8月4日の米国株式市場
- Investing.com:SOX指数の時系列データ
- Reuters:AMDの決算と時間外取引
- みんかぶ・株探:8月5日の決算発表予定
- ADP:雇用統計発表スケジュール
本記事は、公開情報をもとに株式市場の状況を整理したものであり、特定の銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断は、ご自身の責任でお願いいたします。相場情報や決算発表予定は変更される場合があります。



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