先月SPK(7466)を購入した理由|28期連続増配だけではない、業績・財務・割安感を分析

個別株分析

先月、新しく買った日本株のひとつがSPK(7466)です。

SPKと聞いても、普段の生活ではあまり馴染みがない会社かもしれません。
自動車補修部品などを扱う専門商社で、株式市場では連続増配株として知られています。

私も最初に気になったのは長い増配実績でした。
ただ、連続増配しているというだけなら、それだけで買おうとは思いません。

業績を見てみると売上・利益は着実に伸びており、財務も悪くない。
さらに面白かったのが、28期も連続で実質増配しているのに、配当性向がまだ30%前後しかないことでした。

「これだけ長く増配しているのなら、すでに利益のかなりの部分を配当に回しているのでは?」

最初はそんな印象もあったのですが、実際はそうではありませんでした。

現在の配当利回りだけを見ると、SPKより高い銘柄はいくらでもあります。
それでも私がSPKを買ったのは、
今もらえる配当より、今後も利益と配当が一緒に伸びていく可能性に魅力を感じたからです。

今回は、私がSPKを購入する際にどこを見たのか、
そして株価が上昇した現在でも魅力があるのかを整理してみます。

この記事で見るポイント
・SPKはどんな会社なのか
・28期連続実質増配の中身
・連続増配なのに配当性向が低い理由
・売上・利益は本当に成長しているのか
・財務や現在の株価水準
・私が先月購入した理由

※本記事は2026年8月21日時点の公開情報をもとにした個人的な投資記録です。
特定銘柄の購入を推奨するものではありません。

SPK(7466)はどんな会社?

SPKは1917年設立の専門商社で、現在は東証プライム市場に上場しています。

主力は自動車の補修部品です。
自動車用品だけでなく、建設機械、産業機械、農業機械向けの部品や、
カスタマイズドパーツなども扱っています。

国内だけでなく海外にも販売網を持っており、
ビジネスパートナーは世界80カ国以上に広がっています。

証券コード 7466
市場 東証プライム
主な事業 自動車補修部品・用品、産業車両部品など
2026年3月期売上高 752.5億円
自己資本比率 61.0%
ROE 9.6%

私がこの会社の事業で良いと思ったのは、
自動車そのものを製造する会社とは少し違うところです。

新車販売には景気の波がありますが、
すでに走っている車も定期的に整備しなければなりません。
長く乗ればタイヤやブレーキ周辺など、さまざまな部品交換も必要になります。

車が使われ続ける限り補修部品の需要も続きます。

爆発的に伸びる事業ではありませんが、
長期投資する会社としては、こういう安定した需要がある事業は悪くないと感じました。

まず目に留まったのは28期連続実質増配

SPKを調べ始めると、やはり最初に目立つのが増配実績です。

2026年3月期まで28期連続実質増配

これだけ長く配当を増やし続けている日本企業は、それほど多くありません。

2026年3月期の年間配当は73円でした。

2026年4月1日に1株を2株とする株式分割が行われているため、
2027年3月期予想の年間41円と単純比較することはできません。

前期73円を分割後に直すと36.5円です。
そこから今期予想は41円なので、実質的には今期も増配となります。

予定通りなら29期連続実質増配です。

もちろん、この数字だけでも魅力はあります。

ただ、私がSPKを買う決め手になったのは、
連続増配の「長さ」だけではありませんでした。

28期増配しているのに配当性向は27.4%

SPKを調べていて、私が一番興味を持った数字はむしろこちらです。


2026年3月期の配当性向は27.4%。

28期連続で実質増配しているのに、
利益の3割弱しか配当に回していません。

長期間増配している会社を見るときは、配当性向も確認しています。

連続増配を続けた結果、配当性向が70%、80%と高くなっていれば、
それ以上配当を増やすには利益をかなり伸ばす必要があります。

業績が少し悪化しただけでも、配当維持が重荷になるかもしれません。

ところがSPKは28期も増配してきたにもかかわらず、
2026年3月期の配当性向は27.4%です。

今期予想の年間配当41円でも、
予想配当性向はおよそ30%にとどまります。

決算期 年間配当 配当性向
2026年3月期 73円(分割前) 27.4%
2027年3月期予想 41円(分割後) 約30%

私はここをかなり評価しました。

配当性向を無理に引き上げて連続増配を守っているのではなく、
利益が伸びた分から少しずつ配当を増やしてきたように見えるからです。

もちろん、配当性向が低いからといって、
来年から急に大幅増配するとは限りません。

利益の残りは商品開発や海外展開、M&Aなどにも使えます。
むしろ私は全部を配当に回してしまうより、
会社を成長させるための資金も残しておいてほしいと思っています。

利益を会社に残して次の成長につなげ、
さらに利益が増えれば配当も増やす。

SPKには、この循環をまだ続けられる余地がありそうです。

配当利回り2%台でも買った理由

SPKの配当利回りは、現在それほど高くありません。

2026年8月21日の終値1,470円に対して、
今期の年間配当予想は41円。
予想配当利回りは約2.8%です。

4%、5%の配当利回りがある日本株も珍しくない中で、
2%台後半は「高配当株」と呼ぶには少し物足りません。

それでも買ったのは、
今の利回りだけで銘柄を選ばなくなったからです。

以前は私も、まず配当利回りを見ることが多くありました。

今はそれよりも、
利益が伸びているか、その利益から無理なく増配できているかを見るようにしています。

購入した時点で2.8%でも、
5年後、10年後に配当が大きく増えていれば、
自分が投資した金額に対する実質的な利回りも上がります。

SPKは「今たくさん配当をもらう株」というより、
配当が育つことを期待して持つ株として買いました。

配当だけでなく業績もしっかり伸びている

連続増配株を見るとき、配当履歴と同じくらい大事なのが利益です。

利益が伸びていないのに配当だけ増やしている会社では、
いずれ増配が難しくなります。

SPKはそこが違います。

2026年3月期は売上高だけでなく、
営業利益、経常利益、純利益もそろって増えました。

項目 2026年3月期 前期比
売上高 752.5億円 +9.5%
営業利益 35.9億円 +8.4%
経常利益 38.9億円 +9.0%
純利益 26.9億円 +7.8%

売上高だけ伸びて利益率が悪化しているわけでもありません。

年率数十%で成長するような派手さはありませんが、
SPKに求めているのはそこではありません。

利益を少しずつ増やし、その利益から毎年少しずつ配当も増やしていく。

私はこういう会社を長く持つのが好きです。

自己資本比率61%、財務にも無理は感じない

長く配当を受け取りたいので、財務も確認しました。

SPKの2026年3月期の自己資本比率は61.0%です。

連続増配企業を見るときに少し心配なのは、
「何が何でも増配を続けるために、財務まで無理をしていないか」という点です。

SPKは今のところ、そういう印象はありません。

自己資本比率は6割を超え、
配当性向も30%前後。

利益を株主に還元しながら、
将来の事業拡大に使える資金も残しています。

連続増配という派手な数字だけでなく、
その裏側に無理が見えにくいことも購入理由のひとつでした。

PER約11倍なら、まだ割高には見えなかった

良い会社でも、株価が高すぎれば私は買いにくいです。

気になる銘柄が見つかると、
業績や配当だけでなくPER、PBR、株価チャートも一通り確認します。

2026年8月21日の終値1,470円を基準にすると、
SPKの主な指標は次のようになります。

株価 1,470円
予想PER 約10.9倍
PBR 約1.01倍
予想年間配当 41円
予想配当利回り 約2.8%
予想配当性向 約30%
ROE 9.6%

PER10倍台前半なら、それだけで割安とは言えません。

ただ、

・利益が伸びている
・長期間増配している
・配当性向はまだ30%前後
・自己資本比率も60%超

という条件まで合わせて見ると、
私が買った時点ではそれほど高い株価には感じませんでした。

買った直後の1Q決算も良かった

SPKを買った後、8月に2027年3月期の第1四半期決算が発表されました。

結果を見る限り、今のところ順調です。

項目 2027年3月期1Q 前年同期比
売上高 195.6億円 +9.0%
営業利益 10.5億円 +31.5%
経常利益 11.0億円 +29.4%
純利益 7.1億円 +22.9%

営業利益は前年同期比31.5%増、
経常利益も29.4%増でした。

まだ1Qなので、この数字だけで今期を楽観するつもりはありません。

それでも、買ってすぐに
「思っていたのと違った」と感じる内容ではなく、
むしろ利益成長が続いていることを確認できる決算でした。

もちろん気になるところもある

SPKをかなり評価していますが、
良いところばかりではありません。

配当利回りは高くない

現在の予想配当利回りは約2.8%。

配当金をすぐにたくさん受け取りたい人なら、
SPKより魅力的に見える銘柄はたくさんあります。

私もSPKを純粋な高配当株として買ったわけではありません。

配当性向が低くても増配が保証されるわけではない

配当性向30%なら
「もっと配当を増やしてほしい」と思う株主もいるでしょう。

ただ、配当性向を上げれば良いというものでもありません。

成長投資に使った資金から将来さらに利益を増やしてくれるなら、
その方が長期株主にはメリットが大きくなる場合もあります。

私はSPKには、
無理に配当性向を50%、60%まで引き上げるより、
今までのように利益成長に合わせて増配を続けてほしいと思っています。

EV化による自動車部品の変化

自動車業界ではEV化が進んでいます。

エンジン関連をはじめ、
従来型の自動車で必要だった部品の一部は需要が変わっていく可能性があります。

一方、EVになってもタイヤやブレーキ、足回り、
車体関連の補修需要までなくなるわけではありません。

この変化にSPKがどう対応していくのかは、
今後も決算と一緒に見ていきたいところです。

株価は年初来高値圏

2026年8月21日には一時1,474円まで上昇し、
年初来高値を更新しました。

年初来安値は1,150円なので、
安値からはかなり上昇しています。

私が先月買ったからといって、
今の株価でも無条件に買いだとは思っていません。

今からSPKを買うならどうする?

現在の株価は年初来高値圏ですが、
予想PERはまだ10倍台前半、PBRも1倍程度です。

29期連続実質増配が見込まれる一方、
配当性向も30%程度。

数字だけを見れば、
株価が上がったから極端に割高になったという印象まではありません。

ただ、私なら今の水準で一気に買い増すより、
決算を確認しながら、株価が下がったところで少しずつ追加すると思います。

SPKは短期で大きな値上がりを狙うより、
長く持って利益と配当の成長を待ちたい銘柄です。

私がSPKを買った理由

◎ 28期連続実質増配
◎ 今期も増配予想
◎ 28期増配しても配当性向27.4%
◎ 売上・利益も成長している
◎ 自己資本比率61%
◎ 予想PERは約11倍
◎ 自動車補修部品という安定需要

△ 現在の配当利回りは約2.8%
△ 株価は年初来高値圏
△ EV化など自動車産業の変化には注意

まとめ|高配当だからではなく「配当が育ちそうだから」買った

SPKを買った理由は、単純に連続増配だからではありません。

私が特に良いと思ったのは、
28期も増配しているのに、2026年3月期の配当性向が27.4%しかないことです。

その一方で、売上や利益は伸びています。

財務にも余裕があり、
現在のPERも極端に高いわけではありません。

今の配当利回りだけを見ると約2.8%なので、
高配当株としては少し地味です。

でも私が欲しいのは、
今日だけ配当利回りが高い会社ではありません。


利益が増える。
配当も増える。
それを何年も繰り返してくれる。

そういう会社を長く持てれば、
購入時の配当利回りがそれほど高くなくても、
将来的には受け取る配当金が大きくなっていきます。

SPKには、その可能性を感じました。

株価はすでに年初来高値圏まで上がっていますが、
私は今のところ売るつもりはありません。

今後の決算、利益成長、配当性向を見ながら、
配当を受け取りつつ長期保有していきたい銘柄です。

主な参考資料

  • SPK株式会社 決算資料
  • SPK株式会社 第1四半期決算資料
  • SPK株式会社 有価証券報告書
  • SPK株式会社 配当・株主還元情報
  • SPK株式会社「数字で見るSPK」

※株価・PER・PBR・配当利回り等は2026年8月21日時点。
株式投資には元本割れのリスクがあります。
最終的な投資判断はご自身でお願いいたします。

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