2026年8月14日(金)午前6時30分時点
今日の日本株は、昨夜の米国株高を受けて高く始まる可能性があります。
米国では7月の生産者物価指数(PPI)が前月比横ばいとなり、
市場が警戒していたインフレ再加速への不安がやや後退しました。
これを受けて米長期金利は低下し、
S&P500は史上最高値を更新。
NASDAQも上昇しました。
ただし日本株はすでにかなり上昇しています。
日経平均69,000円接近、ドル円159円台、半導体株の高値圏を考えると、
朝から上昇銘柄を追いかけるより、寄り付き後の値動きを確認したい一日です。
今日の相場を一言でまとめると
米PPI通過で米金利上昇への警戒が後退し、AI・半導体株には追い風。
ただし日経平均は高値圏にあるため、「強い相場だから買う」より「どこまで織り込んだか」を見る日です。
昨日の日本株|日経平均68,308円、TOPIXも続伸
8月13日の東京株式市場では、日本株が続伸しました。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 68,308.59円 | +1.16% |
| TOPIX | 4,176.04 | +0.89% |
日経平均は前日から約784円上昇しました。
高値は68,799円まであり、
69,000円が視野に入る水準です。
TOPIXも4,176.04まで上昇しており、
一部の半導体株だけではなく市場全体にも買いが広がっています。
昨夜の米国株|S&P500が史上最高値
8月13日の米国市場では、主要3指数がそろって上昇しました。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 53,839.99 | +0.13% |
| S&P500 | 7,798.99 | +0.65% |
| NASDAQ総合 | 26,803.03 | +0.81% |
特に強かったのがNASDAQです。
半導体メモリー関連ではSanDiskが約13.7%高、
Micron Technologyも約4.2%上昇しました。
MicrosoftやMetaなど大型ハイテク株にも買いが入り、
AI関連への資金流入が続いています。
米PPIは前月比横ばい|9月利上げ観測が後退
昨夜最大の材料だったのが、米国7月生産者物価指数(PPI)です。
7月PPIは前月比横ばいとなりました。
市場では前月比+0.2%程度の上昇が予想されていたため、
インフレ圧力が想定ほど強くなかったと受け止められました。
その結果、9月FOMCでFRBが政策金利を据え置く確率は約65%まで上昇しました。
CPIに続いてPPIも大きく上振れしなかったことで、
「FRBがすぐ追加利上げする必要はない」
という見方が強まりました。
これはハイテク・グロース株には追い風です。
AI・半導体株は強い|ただしApplied Materialsは時間外下落
米国の半導体関連株には引き続き買いが入っています。
一方、米国市場終了後に決算を発表した半導体製造装置大手
Applied Materialsは、時間外取引で約4%下落しました。
決算そのものが悪かったわけではありません。
第3四半期売上高は91.2億ドルとなり、
市場予想の約89.9億ドルを上回りました。
さらに次四半期の売上高見通しも約102.5億ドルと、
市場予想を上回っています。
それでも株価が下落した理由は、
決算前までに株価が大きく上昇し、市場の期待値が非常に高かったためです。
ここは今日の日本株を見るうえでも重要です。
業績が良くても、株価がそれ以上の好材料を織り込んでいれば下落することがあります。
半導体株を高値で追いかける際には注意したいところです。
ドル円159円台|再び160円を意識
為替市場ではドル円が159円台後半で推移しています。
午前6時前後では1ドル=159.48円付近となっています。
米PPIが弱かったことで本来ならドル安要因ですが、
円も強く買われていません。
160円を超えて円安が加速した場合、
政府・日銀による再度の為替介入への警戒が強まります。
特に今回は日本だけでなく米国も協調して円買い介入を行った経緯があるため、
160円前後は以前より市場が意識しやすい水準です。
原油価格は87ドル台へ低下
原油価格はやや落ち着きました。
ブレント原油は1バレル=87.07ドルまで下落しました。
前日から約2%下落しており、
原油高によるインフレ再加速懸念が少し和らいでいます。
ただし中東情勢やホルムズ海峡を巡る問題は解決していないため、
再び原油価格が上昇する可能性には注意が必要です。
日経225先物は69,000円台
米国株上昇を受けて、日経225先物も強い動きとなっています。
午前6時前後では69,000円台前半で推移しており、
前日の現物終値68,308円を上回っています。
このままであれば、今日の日経平均は高く始まる可能性があります。
ただし先物が高いから、そのまま一日中上昇するとは限りません。
日経平均は短期間でかなり上昇しているため、
寄り付き後に利益確定売りが出る可能性もあります。
今夜は米小売売上高に注目
CPI、PPIを通過しましたが、今夜も重要な米国経済指標があります。
8月14日は米国7月小売売上高が発表されます。
発表は米東部時間8時30分、日本時間では21時30分です。
小売売上高は米国個人消費の強さを見る重要指標です。
強すぎれば再び利上げ観測が強まる可能性がありますが、
弱すぎれば今度は景気減速懸念につながります。
株式市場にとっては、
「インフレが落ち着きつつ、景気も大きく崩れない」
という結果がもっとも好ましいでしょう。
今日の日本企業決算|大手損保に注目
日本企業の決算シーズンは終盤ですが、今日は大手損保の決算があります。
MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、
15時30分に2026年度第1四半期決算を発表予定です。
SOMPOホールディングスも、
15時30分に2026年度第1四半期決算を予定しています。
損保株では、
国内金利上昇による運用収益への効果、
海外保険事業、
自然災害による保険金支払い、
政策保有株式の売却などを確認したいところです。
今日の投資判断で見る4つのポイント
1.日経平均69,000円を超えた後も買いが続くか
先物は69,000円台です。
心理的な節目を超えた後にさらに買いが続くのか、
利益確定売りに押されるのかを確認したいところです。
2.半導体株の高値追いに注意
米国半導体株は強いものの、
Applied Materialsの決算後下落が示すように、
市場の期待値はかなり高くなっています。
決算が良いだけでは上昇しない局面になっている点には注意が必要です。
3.ドル円160円
ドル円は159円台後半です。
160円を明確に超えると、為替介入警戒で株式市場にも影響が出る可能性があります。
4.日経平均よりTOPIXも確認
半導体株だけで日経平均が上昇する相場より、
金融、商社、通信、機械など幅広い業種が上昇する方が健全です。
TOPIXが引き続き高値を更新できるかも確認したいと思います。
私なら今日はどうするか
米CPI、PPIともに大きく上振れせず、
米国株は史上最高値を更新しています。
相場環境そのものは悪くありません。
しかし、日本株も短期間でかなり上昇しました。
そのため私は、
「上がっているから買う」より、欲しかった銘柄が適正な株価にあるかを確認する日
にしたいと思います。
特に半導体株など値動きの大きい銘柄は、
寄り付き直後に上昇しても追いかけず、
9時30分以降の値動きを確認したいところです。
相場は強い。しかし、株価も高い。
こういう局面では「買わないと乗り遅れる」という焦りより、
企業の利益成長と現在の株価を比べながら投資判断することが重要だと思います。
まとめ|日経平均69,000円接近、強い相場ほど冷静に
8月14日の日本株は、米国株高を受けて高く始まる可能性があります。
米PPIは前月比横ばい。
利上げ観測が後退し、S&P500は史上最高値を更新しました。
日経225先物は69,000円台に上昇しており、
今日の日経平均も69,000円を意識する展開になりそうです。
一方、Applied Materialsは好決算でも時間外で下落しました。
これは現在の半導体・AI関連株の期待値がかなり高いことを示しています。
今日は相場の強さを確認しつつ、
「良い会社」と「今から買って良い株価」は別問題だという視点を持っておきたい一日です。
本記事は2026年8月14日午前6時30分時点の公開情報をもとに株式市場を整理したものであり、
特定の銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。
投資には元本割れのリスクがあります。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株価、為替、金利、原油、先物価格などは記事公開後に変動する場合があります。



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